階段で足が上がらないのはなぜ?その原因と安全に暮らすための対策
2025.09.15 Category:
「階段を上るときに足が上がらない…」と感じたことはありませんか?
これは、年齢に関係なく多くの方が経験する悩みのひとつです。特に年配の方にとっては、足が上がらないことが原因でつまずきや転倒につながることもあり、日常生活の安全にも関わる重要なサインです。
今回は、「階段で足が上がらない原因」と、「改善するための対策・サポート方法」について、わかりやすく解説いたします。
足が上がらないとはどんな状態?

階段を上ろうとしたときに、下のような状態はありませんか。
「足が引っかかる」
「思ったより足が上がっていなかった」
「膝がスムーズに動かない」
「足を上げると腰や股関節がつらい」
上のように感じたことがある方は、筋力や関節の動き、神経の働きに問題がある可能性があります。
一時的な疲労なら問題ないこともありますが、継続的に足が上がらないと感じるようなら、注意が必要です。
足が上がらなくなる原因とは?
ここでは、足が上がらなくなる原因の一部をご紹介します。
1. 神経や脳の働きの変化
足を上げる動作には、筋肉や関節だけでなく、「神経」が大きく関わっています。脳から「足を上げて」と指令を出し、それが神経を通じて筋肉に伝わることで、私たちはスムーズに足を動かしています。
しかし、加齢や病気によって神経の働きが鈍くなったり、神経が圧迫されたりすると、思うように足が動かなくなります。特に、片足だけが上がらない・しびれがある・引きずるような歩き方になる場合は、脳や脊髄の病気が関係している可能性もあります。専門家に診てもらいましょう
2. 関節の動きが悪くなっている
膝や股関節に痛みがあったり、関節の動きが固くなっていたりすると、足を上げる動作そのものが制限されます。変形性膝関節症や変形性股関節症などの持病がある方は、無意識のうちに痛みをかばおうとして、足が上がらない動き方になってしまうことも。
また、関節の可動域(動かせる範囲)が狭くなると、段差をまたぐことが困難になり、階段の上り下りが特に難しく感じられます。
3. 太ももや股関節の筋力低下
足を上げるためには、主に太ももの筋肉(大腿四頭筋)や股関節の筋肉(腸腰筋)が使われます。これらの筋肉が衰えてくると、足を高く持ち上げる動作が難しくなり、階段の一段一段がとても重く感じられるようになります。
特に運動不足が続いている方は、筋肉が使われる機会が少なくなり、足が上がりにくくなる傾向があります。
階段の上り下りがつらい方へ

「階段昇降機」という選択肢
筋力トレーニングや環境改善だけでは不安が残る方にとって、階段昇降機(かいだんしょうこうき)は非常に有効な対策のひとつです。
階段昇降機とは?
階段の横にレールを取り付けて、椅子型の機械に座ったまま階段を上下できる電動装置です。
階段昇降機のメリット
・足を上げる必要がないため、体への負担が大幅に減る
・転倒のリスクをなくせる
・体力に自信がなくても2階へ移動できる
・ご家族の介護負担も軽減
階段を使うことが困難になっても、自宅での生活をあきらめずに済みます。
設置事例
ここでは、階段昇降機の設置事例をご紹介します。


信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例


寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
いす式階段昇降機のレンタルがおすすめ
階段昇降機は、購入するよりレンタルのほうが手軽に設置できます。
レンタルした場合の価格シミュレーションは下の記事よりごらんいただけます。
まとめ
今回は、高齢者の転倒防止策を紹介しました。
高齢者が階段で転倒しないようにするためには、環境を整えること、適切な靴や補助具を使用すること、そして無理せずゆっくりと行動することが大切です。また、日々の体力づくりや健康管理も、安全に生活するための重要な要素です。家族や周りのサポートを得ながら、転倒リスクを最小限に抑え、安全で快適な生活を送ることを目指しましょう。