階段が危ないと感じたらはじめる安全対策を解説
2025.04.21 Category:
年齢を重ねると、「階段が危ない」と感じることが増えてきます。
特に50代、60代にさしかかると、身体の変化によって、以前は何気なく上り下りしていた階段が大きなリスクとなることがあります。
そこで今回は、危ない階段での負担を減らすための具体策や、家の中の安全対策について詳しく解説します。
階段が危ないと感じるのはなぜ?
年齢とともに、身体にはさまざまな変化が起こります。階段を「危ない」と感じるのは自然なことです。まずはその原因を理解しましょう。
筋力低下とバランス感覚の衰え
50代以降、筋肉量は年々減少していきます。特に太ももやふくらはぎといった下半身の筋肉が弱くなると、階段を上がる力や踏ん張る力が低下します。
また、バランス感覚も徐々に衰えるため、ちょっとした段差でも体勢を崩しやすくなります。
膝・腰への負担の増加
膝や腰の関節は、長年の使用によって徐々にすり減っていきます。
そのため、階段を上り下りする際に痛みが出たり、思うように足を動かせなくなることも。無理な動作をすると、転倒のリスクが高まります。
階段がリスクに変わる年齢とは?
一般的に、50代から筋力やバランス感覚の衰えが目立ち始めます。
早い段階から対策を講じることで、将来のリスクを大幅に減らすことが可能です。「まだ大丈夫」と思わず、今のうちから備えることが大切です。
階段での負担を軽減する!いますぐできる対策

危ないと感じたら、すぐに取り入れられる対策から始めましょう。
特別な道具や大きな工事は必要ありません。日常生活の中で意識するだけで、階段の安全性はぐっと高まります。
段差を意識した上り下りのコツ
階段を使うときは、一段一段を丁寧に踏みしめましょう。
急がず、手すりを持ってバランスを保ちながら、体をやや前傾させて上るのがポイントです。下りるときは特に慎重に、足裏全体を段に乗せるイメージで進みましょう。
階段を上り下りしやすくする対策
手すりの見直し
手すりは片側だけでは不十分な場合もあります。可能であれば、左右両方に設置するとさらに安心です。
また、手すりの高さは身長に合っているか、太さは握りやすいかもチェックしましょう。
段鼻(だんばな)に滑り止めをつける
階段のふち部分(段鼻)は、最も足を滑らせやすい箇所です。
滑り止めテープや、目立つ色の段鼻カバーを取り付けるだけでも、安全性は格段にアップします。
照明をセンサーライトに交換する
暗い階段は非常に危険です。人感センサー付きのライトに交換すれば、階段に近づくだけで自動的に点灯するので、夜間でも安心して使えます。
電球の色は「昼白色」や「電球色」など、見やすいものを選びましょう。
階段昇降機という選択肢
階段の上り下りが難しくなった場合は、階段昇降機を検討するのも一つの方法です。
階段昇降機は、座ったまま安全に階段を昇り降りできるため、転倒リスクを大幅に減らすことができます。
設置も意外とスムーズで、最近ではコンパクトなモデルやデザイン性に優れたものも増えています。
階段昇降機の設置事例


信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例


寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
お得な階段昇降機はレンタルが安心!
レンタルは経済的にも安心、福祉用具のプロに、お気軽にご相談ください。

まとめ
今回は、階段が危ないと感じたらはじめる安全対策をご紹介しました。階段の上り下りが負担な場合は、階段昇降機の設置は一つの方法です。
年齢を重ねると、階段が「危ない」と感じる場面が増えていきます。階段を安全に使うためには、身体の備えと住まいの工夫の両方が必要です。
階段昇降機のことは、福祉用具のプロにご相談ください。
