キャタピラ式階段昇降機(可搬型)といす式階段昇降機のメリットを解説
2025.10.06 Category:
「車椅子のまま階段を安全に昇降させたい」
「設置工事なしで使える階段昇降機はないか」とお探しではありませんか?
キャタピラ式の階段昇降機(可搬型階段昇降機)なら、工事不要で車椅子ごと階段を移動できます。
この記事では、キャタピラ式階段昇降機の仕組み、いす式との違い、メリットなどを解説します。
キャタピラ式階段昇降機(可搬型)とは?
キャタピラ式の基本構造と仕組み
キャタピラ式階段昇降機は、「可搬型階段昇降機」と呼ばれる移動式の福祉用具です。その名の通り、階段に固定せずに持ち運んで使用できるのが最大の特徴です。
無限軌道(キャタピラ)の仕組み
機械の底面に装着されたゴム製のキャタピラ(クローラー)が階段の段鼻(段の角)をしっかりグリップしながら、一段ずつ確実に昇降します。キャタピラの凸凹形状と滑りにくいゴム素材が、階段をしっかりつかむため、滑り落ちる心配がありません。
建設機械に使われるキャタピラと同じ原理で、車輪では難しい段差の乗り越えを可能にしています。
キャタピラ式といす式階段昇降機の決定的な違い
階段昇降機には大きく分けて2つのタイプがあります。違いを正しく理解することが、適切な選択につながります。
1. 設置型(いす式階段昇降機)
- 階段にレールをビス止めして固定する
- レールに沿って椅子型の昇降機が上下に移動
- 利用者自身がボタン操作で使える(介助者不要の場合も多い)
- 直線型:まっすぐな階段専用
- 曲線型:L字・U字・螺旋階段に対応
2. 可搬型(キャタピラ式階段昇降機)
- 階段に固定せず、必要な時に持ち運んで使用
- キャタピラや特殊な車輪で一段ずつ昇降
- 介助者が必須(操作講習の受講が必要)
- 車椅子ごと乗せるタイプ
- 専用椅子に乗り換えるタイプ
いす式とキャタピラ式、どちらを選ぶべきか?

いす式とキャタピラ式には、それぞれに強みと弱みがあります。どちらが「優れている」というよりも、「どの場面で使うか」「使う人にとってどちらが安心か」が選ぶポイントになります。
以下のような点を整理して、比較検討してみましょう。
- 使用する場所は屋内か屋外か
- 階段の形状(直線、曲がり、急勾配など)
- 利用者の身体状況(乗り降りのしやすさ)
- 操作する人が介助者か本人か
- 設置の工事ができる環境かどうか
- 緊急時にも使用するかどうか
- 予算や補助金の活用の有無
必要であれば、専門家に相談し、実際に試乗・体験できる機会を持つことをおすすめします。
ここでは、いす式の階段昇降機だと、どういう風に設置されているのか見ていきましょう。
階段昇降機の事例
いす式で便利!!直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9-R」
お住まいの長い階段も手軽に設置!!
2階にお住まいということで設置させていただくこととなりました。比較的、距離の長い階段で、上り下りがご負担であったとのことです。階段距離が標準より長いため、延長レールが必要となりました。
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
いす式階段昇降機のレンタルがおすすめ
階段昇降機は、購入するよりレンタルのほうが手軽に設置できます。
レンタルした場合の価格シミュレーションは下の記事よりごらんいただけます。
まとめ
今回は、キャタピラ式階段昇降機といす式の階段昇降機について解説しました。
高齢者が階段で転倒しないようにするためには、環境を整えること、適切な靴や補助具を使用すること、そして無理せずゆっくりと行動することが大切です。
具体的にどんなものがいいのか?は、福祉用具のプロ、スマイルケアにご相談ください。


